もっと見たい、その下の全てを見てみたいと思わせる彼は凄い。 とまぁ、正門に着くまでジロジロ見てしまい今度は逆に視線を感じ取った時___上を見上げてみると私をガン見している時雨さんがいた。 「見すぎ」 「すみません、つい」 「ついって…」 恥かしそうに顔を背けた彼だけど、私は彼の顔を覗き込んだ。 夕日のせい?ほんのり赤くなっているような気がする。 「時雨さんをまじまじと見たことがなかったので、見ちゃいました」 「いや、見ちゃいましたとかじゃなくて…」