最後の悪夢





───寒い。暗い、お腹がすいた。

入川くんからの連絡を待つうちに、スマホの電池はどんどん減っていった。

スマホのライト機能を使うと電池の消耗が激しいとというのはよく聞いた。だからもしライトを使うとしても、使えるのは非常時のみ。


下手に使えばその光の明るさで、鬼に居場所を特定されてしまう。



時刻は七時。


なんとか、三十分以上その場でしのぐことができていたのだ。