嫌いじゃないよ。容姿も整っていて。
でも、もう少し、待って欲しかったかもしれない。
私、凛上のこと前まで、なにか特別な存在のように感じていたけれど、今はそうでもないんだ。どうしてだろう?
凛上が連れていきたいと言ったのは、隣の市のある有名な繫華街だった。
人で賑わっていたのは休日だからだろう。電車を使ったら案外早く着いた。行ったことがない場所で楽しみだと私が言ったら、凛上は笑った。
「もうすぐお昼だから、早い目に昼食でもとる?」
「うん!」
どことなく昔の匂いを感じる瓦屋根の建物が並ぶ。季節はまだ早いのにどこからともなく風鈴の音が聞こえてくる。カラフルな風車がある店先でくるくると回っていた。



