最後の悪夢








──三月二十日。



私は彼から連絡を受けて、ある公園で待ち合わせをしていた。
まだ桜は咲いていなくて、それでも寒い冬は明けて、だんだんと暖かくなってきたある日。

薄桃色のブラウスに、白のマーメイドスカート。ベージュのニットカーディガン。肩からかけた焦げ茶色の、レザー調のバッグ。黒の艶のあるパンプス。デートにでも行くみたいな恰好。

......でも、そうだよね。

私は今日彼に告白されることは分かっていたし、それを私が「はい」と答えて彼と付き合うことになるのも分かっていた。全部最初から決まっていた。

メイクしたけど、おかしくないかな。髪も巻いてみたけど。

待ち合わせの時間のに十分前からベンチに座り、鏡と睨めっこ。

不安ばかりが募ってくる。まるで嫌われにでも行くみたい。