『絶対断らないから。それで付き合おう? そっからでいいよ。信じてもらえるように頑張るからさ、俺』


私が告白したらいつでも付き合えるのか。......なんて都合のいい話なんだろう。それに私、凛上のことすごく好きだし、もうとっくに信じているし。

あの時は合宿がストレスになっていたから、シオンとの仲も気になって、凛上のことちゃんと信じられなかったけど。今なら大丈夫。

あ、そうだ。シオンとまた話せるのか。

今度会ったら話しかけてみよう。私、あんまり仲いい友達はこれといっていないけれど、凛上も、シオンもいるんだって思うと、なんだか嬉しいな。


英語の先生が、ふとこんなことを言った。


「もう私立高校の受験まで二か月を切っています。気を緩めていたらダメですよ、やることはちゃんとやらないと」


......そういえば私達、受験生だったか。