そう思っているうちに、30分が経った。 他の生徒も不安がピークになってきていた、その時だった。 再び放送が流れたのだ。 それは本当の、〝最後の悪夢〟の始まり。 〈準備が完了しました。 今回は参加した皆さんの成績から判断し、身体能力向上のためのカリキュラムと致しました。黒い服を着た鬼が一体います。 明日の朝七時まで逃げてください。 健闘を祈っております〉