最後の悪夢


シャワーの設定温度がかなり高かった。これが原因でのぼせたのか、と思い温度を下げる。


お風呂を出たら洗面所で髪を乾かして、リビングに行く。
時刻は四時過ぎ。あっという間に時間が過ぎていく。

凛上は畳の上の、畳んで部屋の隅に置いた布団にもたれて寝ていた。
余程疲れたのかもしれない。私も、合宿前日から今日の朝、倒れるまで一睡もしていなかったから......。


夜ご飯は部屋まで運んでもらえるんだった。でも、私まで寝てしまって二人とも起こしてもらうのは申し訳ないか。旅館のスタッフの人にも迷惑だろうし。私は起きていようかな。


そう思い、テレビの真横に置いてある自分のスマートフォンに目を向ける。昼前に起きて充電したから電池は大丈夫。