最後の悪夢


残り電池も少ないけど、大丈夫だろう。明日だけだ。なんとかなるはず。


上の学ランを脱いで、洋服棚のハンガーにかける。


ホテルについてすぐに先生に処置はしてもらっていたが、左腕のカッターシャツには血が滲んでいた。さっきから痛いと思っていたけど、傷が開いたのかもしれない。繁華街で切り付けられた時の傷。

……もう、いいや。我慢できるだろ。


旭の隣の白い布団に入って横になる。旭と向かい合うような体勢になった。

俺はなんだか罪悪感を感じたので窓側を向いてから、そのまま眠りについた。