最後の悪夢


「友達もいなくて。寂しいだろうな、って。俺しかいないわけじゃないけど、今は、俺がなんとかしないといけないかなって、思って……」


早口で支離滅裂なことを言えば、彼はそれがおかしかったのか、前を向いたまま笑い出した。どうしてか微笑ましそうな顔だった。



「素直な人なんですね。その子も嬉しいだろうね、こんなに必死になってくれて」

「ああ。……はは。そうなんですかね」


俺は窓の外に目を向けた。
「そうですよ」と彼は言う。俺は、素直か。そうか。

心臓がドキドキしていた。


暗い住宅街を抜けていく。

流れる景色から闇は消えないけれど、月明かりと街灯がぼんやりと辺りを照らしていた。