頭がぼーっとする。とりあえずどこかで横にならないと、この先がもたない。泊まるところ……。
手足が酷く冷えている。
寒くて震えながらスマホを操作していると、凛上がこちらに寄ってきた。
「旭、このあと誰かと一緒にいる?」
「ううん、ひとり」
さっきまでずっと泣いていたから目元がまだ腫れているかな、とか変な顔していないかな、とか、気になってしまう。
私はにこにこと笑って答えた。
凛上はそれを聞いて「そう」と息を吐いた。
「どこ行くか決めてる?」
「ネットカフェとか。どこか借りようかなって」
「あぁ、なるほど。近くにあった?」
調べていた途中のスマホの画面を、凛上が隣に来て覗き込んだ。顔が近くて驚く。



