ゲームが終わったとスマートフォンに連絡が入った。朝の四時。まだ外は暗かった。
ホテルから外にようやく出ることができた。
送られてきたメールには次の指示が書いてあった。次に集合するのは明日の朝で、またこの建物の前に戻ってこなければいけなかったけど。
それまでは自由だと書かれていた。何をするのもどこにいくのも、自由だと。丸一日休みがとれるのだ。
私と凛上がホテルの外に出たとき、私達の他にも数名、生徒が生き残っていた。
ただ“数名”。
そこには凛上の知り合いはいたが、私の知人はいなかった。
顔は見たことがあるけど話したことはない、そんな生徒ばかりだった。
うちの学年は人数が多いからそういう人も多い。仕方がないことだけど。



