私の部屋についてすぐ、ベッドの上にシオンを下ろして、凛上が様子を見ようとする。シオンは少しだけ目を開いて、「ああ」と低い掠れた声で呻く。 「どう? 気分は」 「……頭痛い、気持ち悪い……お腹痛い」 「全身やられてんな」 凛上が笑うと、シオンはくっくっと声を出さずに笑った。 私はバスルームの方に向かい、予備のタオルケットを持ってきて、シオンのお腹の上に置いた。それも異常なほどすぐに赤く染まってしまう。 「先生に聞いたら、死んでたわ」 シオンがどこか遠くを見つめるように目を細めた。