「見殺しにすんの? このまま」



名木田が私の目を見て唐突に言い放った。心の奥に突き刺さって、抉れたように痛む。

心臓が、痛い。


さっきもこんな状況だった。ゲームでは神経を削られるような思いだった。それも知らないの? 名木田は。

苦労してきたのに。

私だって、助けたいと思ってる。
なのにできないって思ったら突き放すの? 最低だって言うの?


……なんで、私に、聞くの?


私のなかでなにかがグツグツと煮えたぎっていた。熱い感情。

自分のものなのにコントロールができない。マグマを抱えているみたいだった。熱い、熱い、私のなにか。