「どうしよう」
震える声で呟く。
凛上は「ここで出ていくのはマズい」と小声で言う。それでもこの後、あの男子生徒がどんな目に遭うのかを想像したら、いたたまれなくて。
まだ死んではいないはず。
どうにか助けられないの。
鬼が生徒を運んだ先には扉があった。
なかに鬼が入っていって、しばらく経ってから、私達はその部屋に少し近づいてみることに。扉の上には【staff only】の文字。
「一旦引こう。アイツが出てくるかもしれない」
そう言っても凛上は悔しそうだった。
私は引き下がりたくなくて、なんとかしたくて。扉の前から離れるのを渋って立ち尽くしていた。
そんな時に後方から、