シオンは北棟の上の階。イツキは南棟の上の階。 「俺らが鬼に会わずに上の階に行けたら、合流できるのか」 〈うん。でもそれでこっちが被害食らうのはちょっとな......〉 「ああ......」 イツキと凛上の会話を聞く。 確かに、もしそれで巻き込まれるようなことがあれば、協力してくれた恩を仇で返すことになる。 凛上もそれは避けたいと思っているのだろう。 そこでシオンが言った。 〈大丈夫。私そいつに会ったけど、ガン無視されたし。凛上とみさきさんしか眼中にないんでしょ? たぶん〉