それから再びチャットを起動すると、イツキともう一人、グループ通話に参加している人物がいた。
まさかの形で安否確認をすることになったけど。
〈もしもし? 凛上? みさきさんもいるか〉
――シオン。
その声を聞いた途端に安堵がこみ上げてきて、また泣きそうになった。涙を堪えて凛上と共に、一台のスマホでグループ通話に参加する。
二人の情報提供により、私達を追いかけている白い鬼の位置をある程度特定できるようになった。
シオンの証言によれば、今鬼は北棟を巡回しながら下りていっているらしい。
スタッフルームがあったのは北棟の五階。ゲームが始まる前に自室で対策はしている。
南棟と北棟はすぐには行き来できず、二つの棟を繋ぐ通路は三階、一階のみにしか存在しない。
私達の現在地は南棟二階。



