息が固まる。
あまりにも大きい声だ。耳から離していたからかもしれない。凛上にも聞こえていた。
〈見つかったら殺されるぞ! 黒い鬼より怖いんだよ、あんなの見たことない〉
それを聞いた瞬間、自分に私のスマホを渡すように手で合図をしてきて。頭が真っ白になりかけていた私は、それに従うのがやっとだった。
「もしもし、凛上だけど」
ゲーム。
「ああ、それな......さっきゲーム始まろうとして停電になったから、そのうちに鬼の前からバックレたんだよ」
死ぬ。
「え......いや、それを言うならそっちこそ......」
殺される。
私の中でがらがらと何かが崩れる音がした。
凛上の声が遠くなっていって、気づけば、その場に腰を落としていた。



