最後の悪夢


一人の男の子の書き込みがあった。それも数分前。

名前はituki。アイコンを見ても名前と顔が一致しないため、他クラスの人なのだろう。凛上にその書き込みがあったことを報告する。

故意に起こされたことだったのか。目的は分からないけれど、


「助かったな」

「うん、本当に助かったよ」


停電がなければ逃げられなかったかも。
よかった、本当に......。

凛上と顔を合わせて二人で笑い、胸を撫でおろす。
ゲームから解放されたと思った。運がいい。そう信じて疑わなかった。


そしてもう一度見れば、画面には通話のアイコンが出ていて。
何だろう、と思ったその時、itukiから新しいメッセージがチャットにアップされて。








〈凛上、旭さん、通話出て〉





体の熱が冷めるのは、遅くはなかった。