男の子ってよく分からない。
「ええ」と困惑して目をそらせば、凛上も恥ずかしくなったのかそれ以上はなにも言わなかった。気まずい空気が流れた。
でも、さっきよりも不安がほぐれた気がして、気持ちが落ち着いてきて。
――――そんな矢先に、だ。
予想もしていなかった事態が起こるのである。
パチッ、と導線が切れるような音がした。
刹那、白い部屋、深紅のカーペットの上に降り注ぐ暗闇。
頭上の照明が突然消えたのである。
鬼はまだ戻って来ない。部屋の真ん中に最初から置かれている四角いテーブル。近くに立て掛けてある二つのパイプ椅子。小窓から覗く月明かりはほのかに辺りを照らす。が、身長の高い凛上の顔は見ることができない。



