「え? 私のこと、捜してくれていたの」 「うん。なにかあった?」 「一時間くらいゲームしてて、お手洗いから出られなくなって」 「え……?」 不安そうな目で凛上が私を見下ろす。 一時間も捜していたということ? 申し訳ないことをした。疲れただろうに。 「なんともなかった?」 「うん、大丈夫! 大丈夫だった。ぎりぎり。でも捜しててくれたなんて……」 「いや、捜すでしょ、普通は」 密室空間の中で、凛上が力強く言った言葉が響いた。 普通? そうなの? なんだかくすぐったい気持ちだった。