個室に入ってしばらく考えた。
なにもなす術はないのか。「助けて」と書けばゲームをしていることを伝えることになる。
それはルール違反。
なら、ゲームからは一度離れて考えないと。
どうしたら人が入りやすくなる?
呼び込む。危険がないことを知らせる。
……………。
30分、あれば。
私はなるべく丁寧な字で、文字を書いた。
そして文字を書いてある側を伏せると、ドアの下の隙間を通してペンと共に渡した。
女性が外に出ていって、帰って来たら、「スタート」と大きな声で言った。
弾かれるように腕時計に目を向ければ、時刻は夜中の1時12分。ゲーム終了は2時12分。
今から一時間が、勝負。



