「それを今から30分間ドアの外にかけておきます。そのためのフックがあったでしょう? なにか誰かを惹き付けるようなことを書いてくださいね」
30分。この時間が勝負なのか。
「ゲーム終了は?」
「一時間後。つまり半分の時間はサービスタイム」
少し希望が見えた気がして、私は彼女に尋ねた。
「このゲームをしているということは書いてもいいですか?」
だけど現実は残酷だ。
「ええ? そんなの駄目に決まってるでしょ?」
目の前が真っ暗になった瞬間だった。
ペンを持つ手が震えた。頭の中は真っ白だった。
「あくまでこのゲームのことは悟られないように。自然に呼び込む形でね」
「そんな……!」
「大丈夫よ。私はプレートの内容は見ない。それにここは人通りが多いから」



