最後の悪夢



「そう。なにが起こるか分かんないね。ゲーム大会だっけ」

「うん」

「大丈夫かな? 私あんまり運良くないから」



思わず笑ってしまう。


「運がよくないって悪いことだもんね。なにかやらかしたのかな、私。このままでもやっていけるのかな」

本当に私はついてない。この先が不安になるくらい。凛上がいなかったら私はどうにかなってしまいそう。

「私一人じゃダメだけどさ、今は一人じゃないから……大丈夫。大丈夫」

ストッパーみたいなものだ。
もの扱いするのもどうかとは思うけど。


「旭、本当に大丈夫?」



唐突に、凛上に聞かれた。
黒髪の下から覗くのは、不安そうな瞳。

一瞬、ほんの一瞬だけ固まった。

でも私はなにも、考えないまま笑った。ほんど反射的に、だった。



「なんでそういうこと聞くの。大丈夫だよ。そうじゃないとお荷物でしょう?」

「そういうのはいいから」