シオンは笑顔だった。
省かれてもいいよ。私を救ってくれた。
仲良しかはわかんないけど、私は友達だと思っている。
「心配してくれてありがと。簡単には死なないから」
それからシオンは、まだこの階に残ると言った。
私と凛上は三階まで降りることにした。コンサートが終わるまで残り30分を切っていた。
もし今後生き残るにあたってそこに、なにかヒントがあるのなら、絶対に見逃せない。
慎重に階段を下りながら思い出す。
あの癖のある声と性格と、年上のお姉さんみたいな雰囲気のシオンのこと。
シオンはまた会おうと約束してくれた。
でも、いつどこで会うかまでは決めなかった。



