最後の悪夢



「うん。私、一人のが向いてるかも。団体で動くってなるとさ、なんか誰か巻き込みそうで怖いし」


シオンはそう言って軽く舌を出した。

指先に輝く黒。なにも、変えられない。変える事が正しいとも思わない。シオンはこういう人なんだ。黒は何色にも染まらない色。その爪の色は、シオンを象徴しているみたい。



「……シオンさんが、それでいいなら」

「うん。ありがとね、みさきさん。凛上に守ってもらってよ」


凛上は、どう思っている?



「何かあったら連絡して。絶対」

「凛上こそ」



凛上とシオンは、仲良し。
私達の中では私だけが省かれるような存在かもしれない。

それでも、


「また会えるよね?」

「もちろん!」