最後の悪夢


私はどうして自分の機嫌さえとれないのか。嫌な気持ちになるな。こんな、こと、自分で聞いておいておかしい。

一瞬頭を過った可能性に目を瞑る。
もしかしたら2人は付き合っているんじゃないかって。
なにも聞かなかったことにしよう、と思った。







三階でコンサートをしているとシオンが言った。


コンサートになにか仕掛けがあるような気がしてならなかった。しかしずっと同じところにいても、なにか嫌なことが起こりそうだった。


黒い鬼の時のような忙しさは全くない。

足音も気配も、今なにかが起こっているのだという空気さえも感じない。