後ろからガラスが思いきり割れるような音がして、肩が跳ねた。 反射的に振り返ればすぐそこに、白い帽子、白い服、白い靴の高身長の、仮面をつけた人物がいて。 足元にはキラキラと光るなにかが散らばっていた。破片。ガラス? ひ、と声も出ないまま失神一歩手前。 急に片腕を引かれて、前のめりに階段に倒れた。 シオンが私の手を引いていた。 ───ホテルは白 どこかから聞こえた声が私のなかを瞬時に駆け回った。パニックになって、叫びそうになる。