そう。私がここにいる理由もない。
じゃあどうしてこんなことを?
どうしてこんなに苦しい思いを?
考えるとまたお腹が痛くなってきた。
私は自室に戻って、しばらくトイレにいることにした。今、鬼が来ませんようにと祈り震えながら。一人で。
ようやく部屋を出たときには、もう十五分も過ぎていた。
生徒の姿がちらほら見えた。安心した。
私はやはりシオンに会いに行こうと思い、ひとつ上の階に向かうことに。
エレベーターはなにかあったときに危険だろうと判断し、階段を上ることにしたのだけれど。
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