「みさきさんモテるでしょ?」


シオンはにやりと面白そうに笑う。



「そんなことはないと思う」

「可愛いじゃん。髪さらさらだし目も大きいし。女子の憧れだよね?」

「……高嶺の花みたいな感じ?」


私が苦笑いして聞き返すと、意外そうな顔をしてもう一度、シオンが聞き返してきた。


「嫌なの?」

「うん……寂しいかもしれない」

「誰かとワイワイするのは好きじゃなさそう」


ポテトをかじりながらシオンが私の瞳を覗き込んだ。