白のシングルベッドの隣には、私が昨日の朝先生に預けた荷物がある。
これもまた白色のキャリーケース。念のためスペアキーを制服の内ポケットにいれておいて正解だった。
鍵を指してキャリーケースを開ければ、中には食料や着替え。そして勉強道具も入っていた。こんなものいついれたんだったか。
使い古した単語帳。
必要ない。なんのためにいるんだろう?
そもそも合宿なんかじゃないのに。
そんな、生易しいものじゃないのに。
疲れた、なあ。
ため息をついて着替えのカッターシャツをとり出す。お風呂でも入ろうかな。
地面に座ったりこけたりで服も体も汚れていた。ちょうどいい。まだ時間もある。



