声がした方に反射的に振り向いて、後悔する。私はすぐに顔を逸らしたけど、その衝撃といったら、ハンマーで頭を殴られたみたいな、心臓を抉りとられるような、それこそ……




「マイが!! 怪我してて、さっきからおかしいんです!」




──足をなくしたみたいな。




「死んでる?」

「顔色……やば。え……? 嘘……」

「やばくね?」



自分を支配するのは恐怖だけではない。周りの声に好奇心もじりじりとわいてくるのだから恐ろしい。