生き残った特待生は多かった。

最初に見たときよりあまり減っていなかったと思う。傷を負っていても深傷を負っているわけではない。


驚いた。

あとで凛上が聞いてみたら、繁華街を抜けて、逃げられる範囲ギリギリの住宅街に逃げていた人もいたらしい。

それでも鬼が追いかけてきたから安心できなかったという。一体どれだけの鬼がいたのだろう。考えるとゾッとする。


ただそれでもし繁華街にいた鬼が、外に出て分散してくれていたのなら、私と凛上がなんとか逃げきれたのも納得がいく。それで助かっていたのか。