真っ直ぐには生きられない。
でも折れてしまったとき、そのまま道をそれて、間違った道に進むのか、そうでないのか、その選択はいつでも私に任されていた。
勉強でもそうだったじゃないか。
良い点数でもそうでなくても、なにかしら行動はしていた。上位キープも復習も、数をこなすのも、私は得意だろう?
頬っぺたを両手で叩いた。
ジインと広がる痛みに頭が冴えた気がした。
「ごめん、なんか、弱気になってた。もう大丈夫」
「うん」
言い切ってしまえば旭の勝ちだね、と凛上は笑った。
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