── バスの中はカラオケで盛り上がり、ビンゴもあって賑やかで、とてもじゃないが眠れる状態ではなかった。 休憩もとれないのか、とうんざりしたけど、クラスのなかでは少数派の特待生の今、特待生だけのためになにかが変わるはずもなかった。 それほど偉い身分でもないから。なら、私は何を目指しているのだろう? 疑問ばかりが次から次へとわいてきた。 私はなるべくなにも考えないようにした。 考えても虚しくなるだけだと思った。