そんな抵抗、もろともしずに私の隣に置いてあったバッグを掴む。
いや、離して……。
心は、いくらでもそう言うのに言葉にできない。
誰か、助けて……。
「うっ!」
そう願った時、その人の唸り声とともに私の肩から手が離された。
「……」
顔を上げると、目の前には倒れたその人。
たぶん、その人に当たったんだろうサッカーボール。
そして、私のリボンと同じ色のネクタイをした男の子がいた。
「くっそ、てめえ、何しやがる!」
その人は、男の子に殴りかかった。
男の子は、さらりとそれを避けてその人のお腹に自分の脚で蹴り込んだ。
「ぐはっ」
苦しそうな声とともに、その人はよろよろと歩いて中庭から出て行った。
すごい、先輩相手に……。
あ、お礼、言わなくちゃ。
いや、離して……。
心は、いくらでもそう言うのに言葉にできない。
誰か、助けて……。
「うっ!」
そう願った時、その人の唸り声とともに私の肩から手が離された。
「……」
顔を上げると、目の前には倒れたその人。
たぶん、その人に当たったんだろうサッカーボール。
そして、私のリボンと同じ色のネクタイをした男の子がいた。
「くっそ、てめえ、何しやがる!」
その人は、男の子に殴りかかった。
男の子は、さらりとそれを避けてその人のお腹に自分の脚で蹴り込んだ。
「ぐはっ」
苦しそうな声とともに、その人はよろよろと歩いて中庭から出て行った。
すごい、先輩相手に……。
あ、お礼、言わなくちゃ。



