「特別っす。たぶん、高坂さんは」


さっきから欲しかった言葉に嬉しくてたまらなくなる。


同時に恥ずかしくて、顔が赤くなるのもわかる。


「私、も……」


か細い声で答える。


上原くんが聞こうとしてくれてるのがわかる。


「上原くん、のこと……」


言わなきゃ、特別だって。


怖くないって。


「怖く、ない。安心、するの」


恐る恐る上原くんの顔を見上げると、驚いたように目を見開いた上原くんがいた。


見ていると、それに気づいた上原くんの顔が赤くなって腕で顔を隠してしまう。


それを見ていると、自分の言ったことが急に恥ずかしくなってきて、私の顔がさらに熱を持つ。


「あ、ありがとう。見つけて、くれて」


話を変えるように言うと、上原くんも腕で顔を隠すのをやめる。