誰よりも近くで笑顔が見たい

「蘭、愛してる。ずっと一緒にいよう」


「私も、愛してる……」


そう言うと、唇に柔らかいものが重なった。


目を閉じると、その感覚がより鮮明になる。


「んっ……」


自分でも驚くような声が出る。


「はあ……。ん」


どんどん深くなっていくキスに、浮かされる。


「俺、蘭に出会えてよかった」


キスをやめて、唇を離した蓮くんが言う。


「私、も。蓮くんに会えてよかった」


そう言うと2人で笑い合った。


一生、この顔を誰より近くで見続けたいな。