誰よりも近くで笑顔が見たい

それだけでも、ちょっと嬉しい。


「蘭は?」


「小吉、だったよ」


「じゃあ、お互いいつも通りってことだな」


柊さんと同じ言葉を言った上原くんに、やっぱり兄弟なんだなって思う。


「うん」


電車に乗って、着いたのはショッピングモール。


お母さんには、さっき連絡しておいた。


「桜玖、何買いに来たの?」


行き先に悩んでる杉本くんになのちゃんが聞く。


「んー、服とか?でも部活ばっかで着ねーしな……」


悩んでる杉本くんになのちゃんが言う。


「じゃあ、私の服選び、付き合ってよ」


「いいけど、蓮たちどうする?」


「じゃあ、その辺で遊んでる。蘭、いい?」


「うん」


あ、2人きりだ。


上原くんは、なのちゃんと杉本くんを2人にしてあげたいんだと思うけど、2人きりでいられるのは嬉しい。