運命の一夜を越えて

・・・つかまらない・・・

タクシーがつかまらない・・・

しんどい・・・


電話を切ってからどのくらいの時間が過ぎただろうか・・・


耳につけているピアスがキンキンに冷えた耳には痛すぎて、外そうとするのに、手がかじかんで動かない。

もうだめだ。

私はその場に蹲るようにしゃがみこんだ。

じゃっかん気持ち悪い・・・

確実に熱があるな・・・こりゃ・・・明日実家に帰れるかな・・・