運命の一夜を越えて

”手当て”とは本当に意味がある。

こうして渉の温かな手にさすられるだけで私は痛みを少し忘れられる。


痛いの痛いの飛んでいけ・・・

父も幼かった私にこうして手当てをしてくれた。

父の死は私のがんが父に飛んで行ってしまったからだと思っていた。
今も正直そう思っている。

でも・・
だから命をあきらめようとは思わない。

何もあきらめない。
そう決めた。

みんなで幸せになる。みんなで生きる。生きるんだ。