運命の一夜を越えて

どれだけつらい思いしてんだよ・・・

そう思ったら、我慢していたものが一気にあふれ出した。

「これ、観て。」
お義母さんはその箱の中から一枚のDVDを俺に渡した。

「荷造りはほとんど終わってるから、あとはお願いね。私も明日病院に顔出すから。じゃあね。」
お義母さんはそう言って部屋を出て行った。

渡されたDVDには『パパ1歳おめでとう!』と彩の字で書かれている。

俺は段ボールを置いて、そのDVDの彩の文字を指でなぞった。

自分の手がものすごく震えている。

俺はしばらくDVDを見つめてから、深呼吸をして、中身を見ることにした。