運命の一夜を越えて

私が体を起こすのを手伝ってくれた渉はそのまま私の隣に座って、携帯を開いた。
「休憩時間は最近ネットで赤ちゃんの物ばっかり見ちゃうんだよなー。楽しみで仕方ない。」
私にもさっそく新しくカートに入れたものを見せてくれる。

「かわいい・・・」
「だろ?」
今日は女の子バージョンの服を見ていたらしい渉。

「そろそろいろいろ買い始めないとな。ベビーベッドとか、ベビーカーとか、あっこの前チャイルドシートも見たんだよ。あとは抱っこひも。メーカーによって全然違うみたいだから彩の体調のいい時にお店にも見に行きたいな。」
その言葉に大きく頷くと渉が嬉しそうに微笑んだ。

最近、私は買い物にも出かけることが少なくなった。
時々気分転換にと渉が私をドライブに連れ出してくれることがあるけれど、それ以外で出かけるのは私が病院の時くらいだ。

すっかり体力が落ちてしまって出かけたいけれどなかなか難しい。