運命の一夜を越えて

はじめは嫌がっていた薬も、今は漢方や胎児に影響のないものに限定して使うようになっていた。

「体調は?」
「・・・ん」
「痛みは?」
今は首だけではなく体の別のところが急激に痛むこともあった。

激痛に渉に病院に運び込んでもらうことも多い。
「ん・・・」
こういう時母親はすごいと思う。
私が言葉にできなくても何となくで、言いたいことをわかってくれる。

「今日はいまいちみたいね」
「・・ん」
「休んでなさい」
母の言葉に私は首をかすかに横に振る。

「またやるの?」
「・・・ん」
「無理、したらダメよ」
私の言葉に母は少し寂しそうに微笑んだ。