運命の一夜を越えて

「おいしい?」
「・・・うん」
「ほら」
もう何個目だろうか。

おいしい

いちごは大好物だ。

おいしい

でも・・・なぜか涙があふれる。


渉は私の涙を拭いながら、微笑んで私の口にまたいちごを入れる。

「泣きたくなったら泣いていいんだ。」
「・・・」
新しいいちごを探しながら渉が言う。