運命の一夜を越えて

「腹、減っただろ」
病院から出ると渉が沈黙を破り話始めた。
「ポテトが食べたい。」
「了解」
「ついでに炭酸飲みたい。」
「それはダメ。」
「いちごが食べたい。」
「了解」
運転席に乗り込み、私にシートベルトをして、後部座席からブランケットをとり私のお腹にかけている渉を見る。

「疲れた」
「うん」
「眠い」
「あぁ」
「帰りたい」
「帰ろう」
「でもお腹すいてる」
「うん」
「渉」
「ん?」
渉は私の方をじっと見つめている。