運命の一夜を越えて

結局、吐き気との戦いが終わった私は次は睡魔に襲われてソファで今日も眠ってしまった。

気付けば渉がキッチンに立っている音が聞こえてきて、体を起こす。

「おかえり」
「ただいま」
本当はごめんねと言いたいところだけれど・・・私たちは約束した。
だから、謝る代わりに伝える。

「ありがとう」と。
「いいえ。」
キッチンに向かい、渉の横に立つ。

「体、冷やしたらダメだ。」
そう言って渉が寝室から室内用のカーディガンを持ってきてくれた。

「ありがとう」
私にカーディガンを着せると渉は満足そうに再び何かを始めた。