運命の一夜を越えて

体調が落ち着いてからキッチンへ向かうと、そこには私が何もしなくていいように、渉がすでに軽食も夕食も用意してくれていた。
私が最近口にできているものも、温めて食べるだけになっている。

なんて完璧な旦那様なのだろうか・・・

私がメールでつわりの波が落ち着いたことと、食事の用意をありがとうと送ると、すぐに渉から返事が来た。

『なるべくはやく帰る。なにか食べたいものあるか?』
毎日の仕事と、私の介抱、家事、病気についての勉強・・・いろいろと重なって大変なのは渉のはずだ。でも、渉は嫌な顔ひとつしない。

もしも・・・
もしも病気に打ち勝つことができたなら・・・

渉にしてあげたいことがたくさんある。

神様は、私にそのチャンスをくれるだろうか・・