運命の一夜を越えて

「気持ち悪い・・・」
「大丈夫か?」
数日後。
私は突然はじまったつわりに、ぐったりとソファに横になっていた。

こんなにもつわりがつらいものだとは思っていなかった・・・。

強い眠気には悩まされていた私。
一度にたくさんの量を食べられなくなっていたのもつわりの一種だったは思う。

でもこの数日は朝方の強い吐き気。
朝、ベッドを飛び出してトイレに駆け込むなんて私には無縁の話だと思っていた。

この気持ちの悪さが午後まで続く。
朝から夕方まではほとんど食べられない、水分も取れないという日が続いた。

でも、不思議なことに夕方から夜にかけては食べることができる。
渉は仕事にできる限り遅く出勤をして、夜遅くに帰宅するようにして、私がつらい時間は家事をしたり、私の介抱をしてくれていた。そして夜遅くに私が食べられそうなものをたくさん買ってきてくれて、一緒に食事をしたり、お風呂に入ってから眠るという、完全に私のつわりに合わせた生活スタイルに変わっていた。