運命の一夜を越えて

「俺たちの天使、守ってくれてありがとう。産むっていう大きな決断をしてくれてありがとう。」
そんなの・・・私の言葉だよ・・・。

「ありがとう」
私は涙で言葉に詰まる前に、渉に感謝の言葉を伝えた。
私に幸せをくれたのはほかの誰でもない。渉だ。

なのに、感謝の言葉までもらうなんて。

こうして、私たちはもう誰にも謝らないこと。
謝る代わりにありがとうを伝えることを約束した。


「二人で守ろうな。」
「うん」
両手を重ねて、私のお腹に触れながら3人で約束をした。

未来が欲しいとこんなにも願ったことはない・・・
その日の夜、私たちはうまく眠りにつけないまま抱きしめあって横になった。
大好きな渉の胸の中で私はいきたい、未来が欲しいと願い続けた。