運命の一夜を越えて

家事も無理はしないことと、今まで通りお風呂の掃除は渉がすることに決めた。

「ねぇ」
「ん?」
話合ったあと、渉が淹れてくれたホットミルクを飲みながら、私たちはソファでまったりとした時間を過ごしていた。

「私がこの子を産むって、はじめからわかってたの?」
「あぁ。」
私のお母さんに連絡をいれてくれたり、渉は自分のお父さんにも連絡をいれてくれたらしい。
自分の会社にも報告をして、いろいろと使える制度を調べたり、上司と今後の勤務体制に関しての打ち合わせもしてくれていた。

私がいろいろと立ち止まっている間に、渉はすでに前に進んでいたのだと知って私は少し・・・うれしくもあった。頼もしいよりも、私をわかり支えようとしてくれている渉の気持ちが・・・私を想う気持ちが温かなぬくもりとして伝わってくる。

「頭ではわかってたから、次々にやるべきことは見えてたんだ。でも、心だけはついて行かなかった。どうしても。」
渉の複雑な気持ちが伝わってくる。